2003年度
日本海学研究グループ支援事業

→平成18年度事業案内


日本海学推進機構では、
平成15年度日本海学研究グループ支援事業として
別紙のとおり募集いたしました。
その結果、以下のとおり、助成対象事業を決定しました。
また、研究等の成果については、それぞれの別添資料のとおりです。

→募集要項


1.応募件数及び助成決定件数

 応募総数    16件
 助成決定件数  9件

2.1件当たりの助成金額

 概ね20万円から50万円


3.助成を決定した事業の応募者及び事業名

応募者事業名概要成果
麻柄一志後期旧石器時代初頭における日本海沿岸地域の研究概要成果
小松美英子日本海深海部における無脊椎動物の繁殖に関する研究:
特に胃内保育性ヒトデと寄生虫について
概要成果
高岡徹「文禄・慶長の役と北陸大名
―肥前名護屋陣と熊川倭城を中心に―」に関する研究
概要成果
佐藤卓日本海側地域における温度環境と植物の適応概要成果
時空界
代表 石丸昭榮
古地図のアーカイブおよび
古地図による環日本海の歴史変遷の調査
概要成果
中世岩瀬湊研究グループ
代表 奥村奨
海中から中世岩瀬湊を探る概要成果
環日本海域小学校授業研究会
代表 雨宮洋司
環日本海(4ヵ国)の小学校授業研究会を通した
共生社会の模索
概要成果
富山大学人文学部
日本海学研究グループ
代表 中井精一
『日本海:東アジアの地中海』の出版事業概要成果
環・日本海
代表 清家彰敏
日本海学啓蒙普及事業概要成果


後期旧石器時代初頭における日本海沿岸地域の研究 →成果
麻柄一志氏

 日本列島への人類の拡散は後期旧石器時代初頭(約35,000年前)と考えられているが、日本海側と太平洋側ではその当初から石器文化に違いが認められる。日本各地で出土する後期旧石器時代初頭の石器群の分析を通して、日本海沿岸地域の石器群の特徴を明らかにし、その背景を文化的及び生態学的に探る。


日本海深海部における無脊椎動物の繁殖に関する研究:
特に胃内保育性ヒトデと寄生虫について
 →成果
小松美英子氏

 富山湾の200メートル以深の冷水域に生息するヒトデであるウスモミジガイが胃内保育性であることを証明する。また、その体腔内に生息する寄生虫との関連性を明らかにし、これら2脊椎動物のライフサイクルを解明する。
   参考;1999年度 日本海学講座2000年度 日本海学講座

 
「文禄・慶長の役と北陸大名
―肥前名護屋陣と熊川倭城を中心に―」に関する研究
 →成果
高岡徹氏

 文禄・慶長の役における北陸大名の関わりを文献資料の上で収集、佐賀県名護屋に設けられた主要北陸大名の陣屋跡の実態調査、韓国慶尚南道で上杉氏が築いた倭城跡の実態調査により、16世紀末における北陸と北部九州、朝鮮半島をめぐる環日本海地域の歴史の一端を明らかにする。


日本海側地域における温度環境と植物の適応 →成果
佐藤卓氏

 日本海を囲む地域に分布する典型的な森林群落の温度環境を計測し、日本海要素植物の環境に対する適応現象を考察するための温度環境を明らかにする。
 これまで、植物群落の温度環境の測定はほとんど行われていない。暖かさの指数の算出は主に、気象台の平年値と標高差を温度補正した値を用いており、個々の植物がどのような温度環境で生活しているかを理解するためには不十分であることが明らかになってきている。
   参考;佐藤植物研究所


古地図のアーカイブおよび
古地図による環日本海の歴史変遷の調査
 →成果
時空界 代表 石丸昭榮氏

 環日本海地域に関する古地図をデジタルアーカイブ化する。
 現在、環日本海の地図として通称「逆さ地図」が広まっているが、過去江戸時代、明治時代頃にも同様の形態の地図がある。過去の地図を見ることで地理状況や地名といった情報だけでなく、当時の地域状況や生活文化といった情報も入手できる。


海中から中世岩瀬湊を探る →成果
中世岩瀬湊研究グループ 代表 奥村奨氏

 富山市四方・打出・岩瀬沖の海中探査により、中世に存在したとされる三津七湊のひとつ「越中岩瀬湊」の港町の痕跡の手がかりを得る。この港町を明らかすることは、中世における日本海海上交通の様子を探る上で重要なポイントとなる。
 越中岩瀬湊の所在については、文献史学の成果では疑問視されるかもしくは海岸侵食により海中に没したとされているが、現在まで海底の痕跡を探査して確認されたことはなく、初の海中探査となる。


環日本海(4ヵ国)の小学校授業研究会を通した共生社会の模索 →成果
環日本海域小学校授業研究会 代表 雨宮洋司氏

 環日本海地域の人的交流を無理のない状態で、小学校の現場でどのように展開するのかがよいか、その具体的プログラム作りを実践を通して検討する。
 大連、ソウル、ウラジオストクにある小学校の先生を招いき、当地で実際に授業を実施してもらい、その後、日本から相手国の小学校に出向いて授業を実践し、それぞれの場で授業研究会を行う。


『日本海:東アジアの地中海』の出版事業 →成果
富山大学人文学部
日本海学研究グループ 代表 中井精一氏

 西洋・中東文明史に関する研究上、地中海の果たした役割がつとに強調され重視されるのに比較して、日本海が東アジアの歴史的・文化的展開に対して与えた影響と役割については、十分に研究され評価されているとはいえない。
 これまで未開拓であった日本海が東アジア史上に果たした役割についての2年間の共同研究の報告書を作成する。


日本海学啓蒙普及事業 →成果
環・日本海 代表 清家彰敏氏

 講演会の開催、小冊子の作成などにより、文化、社会教育の推進を図り、日本海学の啓蒙普及を目的とする。


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(Jul.08,2004.Rev./Jun.24,2003.)