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2005年度 日本海学講座 天気図から読み解く気候
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講師 富山地方気象台
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| 1 気候とは? 気象、天気、天候、気候という言葉が使われているが、それぞれどのような使い方をしているのか考えてみましょう。 |
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| 気 象: | 大気の状態および雨・風・雷など、大気中の諸現象。【広辞苑】 | |
| 天 気: | 任意の場所の任意の時刻の気象状態。【広辞苑】 気温、湿度、風、雲量、視程、雨、雪、雷などの気象に関係する要素を総合した大気の状態。【気象庁予報用語集】 | |
| 天 候: | ある地域の数日間以上の天気の状態。持続した状態、また同じ変動傾向のときにいう。天気と気候の中間概念。【広辞苑】 天気より時間的に長い概念として用いられ、5日から1か月程度の平均的な天気状態をさす。【気象庁予報用語集】 5日以上の平均的な天気状態を述べる季節予報、天候情報等に用いる。【気象庁予報用語集】 | |
| 気 候: | 各地における長期にわたる気象(気温・降雨など)の平均状態。ふつう30年間の平均値を気候値とする。【広辞苑】 | |
| 気候帯: | ヨーロッパで「気候」という意味は、「地軸の傾き」を意味するギリシャ語からきている。地球が太陽面に対して傾いており、日射量が緯度によって変化するため、緯度によって異なる気候が形成される。地球上の気候を寒帯・亜寒帯・温帯・亜熱帯・熱帯の5温度帯に分けることが普通行われている。 | |
| 気候型: | ある特性によって分類された気候の型。分類の方式は種々あって、原因によるもの(大陸気候・海洋気候・季節風気候など)、植生によるもの(熱帯多雨林気候・サバンナ気候・ステップ気候・ツンドラ気候など)等がある。 生活環境として気候を地域的に捉えた、ドイツの気候学者ケッペンの気候区分がよく使われる。【広辞苑】 | |
| 気候区: | 気候によって区分した区域。同一の気候型をもつ地域。【広辞苑】 | |
現在は、太陽・地球大気・海洋・雪氷・植生という1つの系の中で熱・水蒸気・気体を交換し合って生ずる大気の振る舞いの統計的集合と考え、気候システムという新しい概念が誕生しました。
気象庁では、地域を一定の間隔で網の目状(メッシュ状)に区分し、この区分ごとに観測値をもとにして多変量解析等の手法を用いて計算した気候の地域差を表す目安としてのメッシュ気候値を作成しています。観測が行われていない場所についても気候値が得られているため、いろいろな事象と気候値の関係を調べるのに便利です。
平均気温は、富山が東京と比べると春から夏にかけては若干低い程度ですが、秋から冬にかけてはその気温差が大きくなっています。
降水量は、4〜5月と10月は富山と東京では、ほぼ同程度となっていますが、その他は富山が上回っています。特に冬の富山は降雪によるもので、東京に比べ圧倒的に多く、日本海側と太平洋側の気候の特徴を表しています。
日照時間は、春の4月から秋の10月までは、富山の方が多くなっています。しかし、秋の11月からはそれが逆転し、特に冬は東京の50%未満となっいます。これも冬に降水量が多いことと同様に日本海側の気候の特徴をよく表しています。
この天気図は、日本で初めて天気予報を発表したときに用いられたものです。
冬の期間に吹き続けていた冷たい北西の季節風が弱まり、西から低気圧と移動性高気圧が交互に現れるようになり、天気も周期的に変わり、寒暖をくり返しながら春へと季節が変わっていきます。また、冬から春への移行期に低気圧が日本海を通る場合、太平洋側から強い南風が吹くことがあります。立春から春分までの最初に吹く暖かく、強い南よりの風を「春一番」といっています。
春から夏に移っていく過程で、「梅雨」という期間が現れます。梅雨の原因は、太平洋高気圧の勢力が強まりはじめ、性質の異なったオホーツク海高気圧とが、本州付近でぶつかり合って梅雨前線が形成され、雨の降りやすいぐずついた時期があります。
さらに太平洋高気圧の勢力が増して、梅雨前線を北上させて本州付近が太平洋高気圧に覆われるようになると、いよいよ暑い夏の到来です。このような時期は、日本付近は南よりの季節風が主体となり、太平洋側の海上から暖かく湿った空気が入りやすくなります。このような状態のときに、上空に冷たい空気が入った場合には、大気の状態が不安定となり、夏特有の積乱雲が発達しやすく、時には雷を伴った雨の降ることがあります。
夏から秋に移っていく過程は春から夏に向かう過程とは逆に、太平洋高気圧の勢力が弱まりを見せ、本州付近に前線が形成されやすくなり、雨の降りやすい時期があります。これを「秋りん」と言っています。
太平洋高気圧が弱まり始めると、この高気圧の周辺を回って熱帯低気圧(台風)が北上し、本州に近づくようになります。また、春と同様に移動性高気圧と低気圧が交互に現れるようになり、短い周期で天気が変化します。
すっかり太平洋高気圧の勢力が弱まり、代わってシベリア高気圧が勢力を増してきます。冬の期間によく現れる天気図の気圧配置は、「西高東低型」といわれ、日本を中心として西側の気圧が高く、東側の気圧が低いということを意味しています。風は気圧の高い方から低い方に向かって吹きますので、日本では北西の季節風が吹きやすくなるのです。また、こうした風が冷たい空気を運び、相対的に暖かい日本海上で雲が発生し、脊梁山脈や北アルプスなどの山岳の影響で日本海側に雪を降らせることになりますが、太平洋側の風下側では、北西の乾燥した季節風となるため、晴れの天気が持続することになります。(Jun.13,2005.)
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