中国人口センサスによる省市区別人口の変動
−−非登録移動累計人口3千万人以上−−
中国の総人口は、2000年の人口センサス結果で126,583万人であった。これは1990年のセンサス結果の113,368万人に比較して13,215万人、11.7%(年率1.1%)の増加である。
この間に人口増加率が大きかった地域は、西域を中心とした少数民族の自治区等と南部沿岸省市であった。
少数民族については、人口抑制策(一人っ子政策)が適用されず、自然増加率が高かった結果であり、沿岸省市については、経済開発の進展にともなう人口流入が大きく貢献していると見られる。
その他の人口増加率が相対的に低かった地域は、人口抑制策の結果とともに、省によっては流出人口も大きかったと考えられる。
1990年人口センサスを基礎とした1999年末の抽出調査による推計人口は、2000年センサス人口と乖離がある。人口移動率の統計を入手していないが、この乖離は非登録の流動人口が中心と見られ、センサス人口がより大きい省市区の乖離の合計で3,300万人が該当している。
また、この乖離は、各省市区による特色が現れている。正の方向(センサス人口がより大きい方向)に乖離している地域は、人口の流入が大きな地域であり、負の方向に乖離している地域は、人口の流出が大きな地域と見なすことができよう。
これによれば、センサス人口の増加率が高かった地域が、人口の自然増加を主とする地域と社会増加も加わる地域に分割されることが分かる。ただし、新疆維吾爾族自治区の位置付けは当てはまらないようである。
また、人口増加率の低かった地域では、人口の流出が大きかったことが明らかであろう。
なお、乖離の最も大きかった広東では、人口が2割近くも上方修正されることとなった。
また、全国の674万人の乖離は、統計誤差にとどまらず、非届け出生等があるのかどうかはさらに調べる必要がある。
人口の非登録移動は日本でも多いが主として学生であり、就職等に際しては、居住地への登録がほぼ確実になされていると考えられる。
(統計データ)
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(Nov.16,2001.)