消費経済の拡大と生産業務の専門化が同時進行
−−韓国の職業構造の変化−−
日本の就業者の職業構造については、別途見たように、専門的・技術的職業及びサービス職の比重が次第に大きくなりつつある。
こうした変化は長期的趨勢としてかつてより予想されていたところであるが、中国での工業生産の拡大、人口の高齢化による介護保険の導入等で拍車がかかっている。
韓国についても日本と同様の動きがあるが、一方で異なった動きもみられる。
中国の工業生産の拡大に対しては、産業構造の変化でも見たように、1990年代に入って急速に方向を転換しており、全産業の中での製造業の比重を落とし始めている。
この結果、工業生産の工程に関わる職種は減少している。
これに対して、技術職・専門職の伸びは著しい。
さらに、情報技術が浸透する中で、管理職の減少が見られるが、同時に事務職も減少を見せている。この点は日本と異なるが、情報化による企業組織の改革を一層進めていることによるものであろう。
また、販売職・サービス職及び単純労務の増加も見られるが、これらについては、日本に比べて消費経済の拡大余地があることを意味していよう。
日本と韓国を比較して、職業構造の変化とともに、企業組織の変化も含め、新しい時代への対応は、韓国の方が一層進んでるように見られる。この点に関しては、さらに検証を重ねていく必要がある。
(統計データ)
関連項目に戻る
(Jul.03,2002.)