急拡大する中国・韓国の高等教育機関
現在、中国の高等教育機関が加速度的な拡大を続けている。
日本の大学(学部)生の人数は、年少人口の減少から1990年代半ば以降3百万人程度で推移している。
これに対して、中国の大学(学部)生の人数については、1990年代半ばに日本を超え、2002年には、日本の3倍程度の約9百万人となっている。
また、韓国については、1990年代半ば以降、着実な増加を続けている。
一方、大学院生の人数については、日本では、1990年で約10万人であり、年々10万人程度の着実な増加を続けている。
これに対して、中国では、1990年でやはり約10万人であったが、その後1990年代半ばから加速度的に拡大しており、2002年では、日本の2倍以上の約50万人に達している。
韓国についても、1990年でやはり約10万人であったが、1990年代後半に急速に拡大し、現在では、日本を超えている。
日本は、中国経済との競合の中で、高度な技術を背景として、存在位置を確保していくべきとされている。これ自体は間違いない認識だろうが、日本の研究開発力全体として、中国を凌駕し続けることができるわけでなく、もはや地位が逆転しつつある分野も数多くあるだろう。現実的には、日本の各研究機関・企業なりがその存在を賭けてそれぞれの固有分野の研究開発を進めていく他はない。また、日本経済全体としては、こうした研究開発とともに、これまでに蓄積された高学歴者を始めとする人材が、それぞれの能力を十分に活かして、経済活動を展開していくことが重要であろう。
(統計データ)
参考文献等
紺野大介(中国・精華大学招聘教授、創業支援推進機構理事長)
「疾走する中国の頭脳」日経サイエンス2003年9月号
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(Jul.31,2003.)