急増する韓国・中国間貿易
―2003年韓国貿易統計―

 韓国の貿易の推移は、月々の統計が統計庁のデータベースで入手でき多面的な分析が可能である。2003年12月までの統計が掲載され、年間の変化が検討できるようになったので、取り敢えず整理しておく。

 韓国の貿易については、為替危機による落ち込みの後、一旦回復したが、2001年には再び減少し、先行きが懸念されていた。
 しかし、2003年には、輸出入とも大幅に拡大している。


輸出相手国
 輸出の推移を相手国別に見ると、2002年以降の中国への急拡大が目立っており、2003年にはアメリカを若干上回るに至っている。


 韓国の輸出の増加について、各国の寄与度を為替危機の影響をあまり含んでいない1997年と2003年との比較で見ると、中国が大きく貢献しており、アメリカがこれに次いでいる。
 香港への輸出の伸びは、必ずしも大きくなく、この分、中国への直接輸出が増加したと見られる。ちなみに、中国と香港の合計では、この間の伸びは100%を下回ることとなる。
 このような韓国の中国への輸出の拡大は、日本の場合と同様に、景気の下支えとなっている。


輸入相手国
 一方、輸入の相手国については、その規模では、日本、アメリカ、中国と続く。
 ただし、2003年の中国の伸びは著しい。


 韓国の輸入の増加について、各国の寄与度では、やはり中国が最も大きい。輸入の場合、香港の比率は小さく、双方を合わせれば、この間の伸び率は輸出より高いこととなる。
 また、日本からの輸入については、伸び率は低いが、既に規模が大きく、この間の輸入増加寄与度(増加額)としては中国に匹敵するものとなっている。
 なお、アメリカからの輸入については、減少となっている。


(統計データ)

(Mar.05,2004.)


 

経済構造と伴に変化する貿易品目の構成
―高い貿易依存度―

 韓国の貿易依存度(輸出額・輸入額のGDP比)は、30%を超える高さである。
 この結果、貿易品目の変化は、経済構造の変化を直ちに反映したものとなっている。


輸出品目
 輸出の品目構成では、各種の機械が全体の2/3程度を占めている。
 他に、素材としての鉄鋼、繊維及びプラスチックスなどが大きな比重を占めている。


 右図は、機械類は中分類で、その他は大分類で表示しており、機械類以外の主要品目については次図で触れる。
 機械類の中では、電気機械が最も多いが、1990年代後半以降横ばいで推移している。事務機器については、2000年に急増の後横ばいとなっている。これらは、中国等での生産の拡大を反映しているものであろう。
 一方、通信機器、自動車が近年急増を続けている。これらは、中国等での消費需要及び生産財需要の拡大によるものであろう。


 その他の製造品のうち被服、履物は1980年代末にピークを示した以降、急速に減少している。
 製造素材に関連して、繊維は1990年代後半より減少気味に推移とている。また、鉄鋼は横ばいないしは若干の増加基調となってる。
 化学品では、プラスチック、有機化学品が、1990年代前半に急増し、その後も漸次増加している。

 以上のような動向については、中分類では必ずしも厳密に区分できないが、韓国での製造業の生産が付加価値の高い製造品へと移行し、途上国型から先進国型へと転換してきているといえよう。


輸入品目
 輸入品目では、産業活動の基礎となる鉱物燃料(石油)、電気機械(半導体等)などが大きな比重を占めている。


 各品目とも為替危機で落ち込んだ後、一斉に回復を見せている。
 鉱物燃料(石油)、電気機械(半導体等)など輸入の太宗を占めるものの伸びが特に著しい。


(統計データ)

(Mar.15,2001.)


情報源
韓国統計庁統計データベース(KOSIS)


関連項目に戻る