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趣旨 生産活動の拡大は、工業生産の展開から始まるが、これは主として都市で行われる。このため、人々は農村から都市へと次第に移り住み、同時に家族形態も大きく変えていく。こうした変化は、中国はもとより、韓国・日本でも現在も続いている。また、潜在的には、自ら生活を守る体制を脆弱化させている。 さらに、企業組織の形成も図られるが、この内容も、グローバル化、情報化等の環境の中で、中国はもとより、韓国・日本でも大きな変化に迫られ、また変化しつつある。 こうした中で、人々の生活の平均的水準は向上するとしても、発展の多様な段階での厳しい相互競争が、格差を拡大させ始めている。また、世界全体で見た場合の所得格差は著しいものとなっている。 本項では、このような社会組織の形成とそれによってもたらされる所得の配分について検討する。 |
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要旨 一般には、工業など都市型産業の発展が経済開発そのものである。このため、経済開発に伴って、人口の都市への移動が進む。しかし、首尾よく中産階級層を形成し、国全体として豊かな社会を構築していくことができるかどうか、厳しい課題がある。中国は都市化の中でこうした岐路に立っているといえよう。また、韓国・日本は、中産階級を形成し、格差を抑えてきた。 一方、人口の過度な都市集中により、上水を始めとする各種給排機能の麻痺、その他環境の悪化など解決困難な課題が多い。また、都市地域の拡大は、農地の蚕食をともなう。 他方、都市化は既存の生活の場であったコミュニティを崩壊させているが、情報化の中での新しいコミュニティの形成について、人々の生活の安定ばかりでなく、地域産業の発展の面からも検討されていく必要がある。 |
経済開発が進むと、産業間で所得格差が生じてくる。いわゆる都市型産業が農業等の従来型産業に比して高い所得を得るようになる。
中国では、都市人口が次第に増加している。これまで、大都市での増大とともに、多くの小都市の発展が見られた。
中国では、経済成長とともに都市人口が増大しており、都市人口の比率は、2003年に40%を超えさらに拡大し続けている。| 1991 | 1999 | ||
| Number of designated cities | 479 | 667 | |
| Super large (>2 million) | 9 | 13 | |
| Very large (1-2 million) | 22 | 24 | |
| Large (0.5-1 million) | 30 | 49 | |
| Medium (0.2-0.5 million) | 121 | 216 | |
| Small (<0.2 million) | 297 | 365 | |
| Number of administrative towns | 10,000 | 17,341 | |
| Source:China Statistical Yearbook (1992 and 2000); China Urban Statistical Yearbook for Urban Construction (1999) Quoted from World Bank"CHINA: Air, Land, and Water" | |||
人口移動の指標として、各省等の居住人口のうちの正規の登録人口の比率を見ると、北京市、上海市、福建省で90%を割っており、これらを含め沿岸地域の省で低く、人口の流入が著しいことがわかる。
韓国では、過去半世紀にわたって、ソウルへの人口集中が著しいかった。現在の人口分布では、ソウル市のみで全国人口の1/4近くを占め、京畿道、仁川市まで含めれば人口の半数に達しようとしている
まず、国全体での人口移動の状況を把握するため、広域都市を包含した道全体についての人口の純移動について見る。
次に、広域都市地域を別掲して人口の純移動について見る。
各広域都市への人口の純流入は、'80年代から'90年代始めにかけて著しかった。ただし、周辺道域全体の動向から判断して、釜山市等への人口の純流入については、周辺地域からの流入を主体とした地域的動向であったと見られる。
戦後、過去半世紀の日本での人口の都市集中は、東京、大阪の戦災復興から始まっている。東京、大阪とも戦前の増加趨勢線上に近い水準まで人口が増加した後、'70年前後に停滞に転じている。
人口の増加に関し、ネット(純)の社会移動を見ると、3大都市圏へ向かった移動は、概ね'60年代前半が最も大きかった。
最近10年間の人口変動を都道府県別に見ると、東京圏を外延に拡大した関東甲信に静岡を加えた地域全体で人口が増加している。人口移動は必ずしも大きくないが、広域の首都圏全体の拡大が続いてるといえよう。
都市人口の変化としては、日本では、市域人口の変化を用いることがある。しかし、行政区域に基づくものであり、区域の設定によって、農村部も含まれている。
都市への人口集中は、経済構造のなんらかの変化の表れである。しかし、単に貧困な農村から都市に向かっての人口の流出で、都市でスラムを形成するような場合もある。また、都市の就業機会の増加とあいまって、それなりの中産階級を形成する場合もある。
ASEAN諸国は都市に流入した人口の中産階級層化にある程度成功し発展の経路をたどっていると評価されている。(Aug.24,2001.Rev.)
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参考文献等 情報源 |
(Jul.26,2002.Orig.)