韓国の世帯の様相
−−日本と同水準の多世代世帯比率−−

 韓国の規模別の世帯数の分布についは、4人世帯の比率が極めて高く、中国の都市化が進んだ地域より世帯規模が大きい。
 しかし、これによって即座に韓国では、家族を大切にする意識が一層あるとすることは、早計であろう。
 中国においては、一人っ子政策によって、3人世帯が多いことが考えられる。
 また、韓国の全世帯中の多世代世帯(3世代以上)の比率は、日本と同水準である。このため、老親等と同居する傾向が強いと は判断できない。むしろ、韓国においてもソウルを中心とした大都市への人口集中化が急速に起こっており、家族の形態としては、日本と類似したものとなってきているといえる。
 秋夕、正月(旧)の人の大移動については、人口の都市への移動が日本に比較してより最近に起こっているため家族の繋がりがより残り、一層の大移動となる傾向が強いともいえよう。
 韓国に比較して、日本では子供のない夫婦世帯及び単身世帯が多い。しかし、世帯類型の将来見通しでは、韓国でも急速にこうした世帯が増えるとされている。


 このような世帯類型の変化によって、韓国の世帯の規模別構成も急速に変化し、4人以上の大規模世帯が減少するとともに、単身及び2人世帯が急速に増加していくとされている。


 韓国における、このような世帯構成の変化の中で、なお、家族の強い絆が維持され続けるだろうか。
 韓国では、日本に比べて、生活の変化に伴い頻繁に転居しており、家族の繋がりが弱くなった際に、それに替わって家族を周りから支える仕組みが形成されていくだろうか。日本でもこうした地域社会の繋がりは極めて弱いものとなっているが、韓国での新たなコミュニティの形成は日本以上に難しいものと推測される。あるいは、キリスト教を中心とした宗教がこれに替わる役割を果たすのであろうか。

(統計データ)

関連項目に戻る

(Mar.07,2003.)