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要旨 東アジア各国が相互に関連しつつも、それぞれの国固有の課題に直面している。 本項では、国ごとに課題を総括しておく。 中国は速い経済成長を続けているが、国有企業の改革を始め多くの課題を抱えている。特にWTO加盟後の環境変化の中で必要な対応が図られていくか懸念される面が多い。ただし、多様な格差や失業問題の中で、早い成長を続けること自体が強く要請されており、困難な局面に立ち続けている。 韓国は、IMF危機から素早く立ち直ったが、財閥の改革を始めとする、必要な変革が十分に進んでいるわけではない。 日本については、バブル経済の崩壊からの立ち直りを遂げていない中で、国際環境が大きく変わってきており、新たな経済構造形成への見通しは立っていない。日本なりの新たな発展がどこまで可能であり、一方で所得の平準化がどこまで進むか、果敢な行動を取りつつも、状況を見極めていくことも重要であろう。 |
(Oct.09,2001)
知的生産への傾斜| 製造業月当たり賃金(2000年) | US$ | ||
| 日本 | 293,100 | 円 | 2,720 |
| 韓国 | 1,601,500 | ウォン | 1,416 |
| 中国 | 729.00 | 元 | 88 |
| シンガポール | 3,036 | シンガポールドル | 1,761 |
| タイ(1999年) | 5,907 | バーツ | 156 |
| International Labour Office, "Yearbook of Labour Statistics 2001" WDB;"World Development Indicators" | |||
具体的には、日本の中国からの輸入の急拡大が1990年代から続いている。これは、繊維衣服等の軽工業製品ばかりでなく、テレビ・洗濯機等の家電製品、さらには、情報関連など技術水準の高い部門にも及んでいる。
輸入価格の低下から消費者物価が低下することは消費者にとっては好ましいことであるが、これを契機に、産業構造の変革が余儀なくされ、輸入デフレとして問題視されている。
こうした状況に対処し、日本の存在位置を確保していくためには、早急に比較優位な産業構造へと移行していかざるを得ない。しかし、情報技術の高度化により、多くの確立された生産工程は移転が可能となっており、結果として、静的な生産体制は、存在が困難となってきている。
他方、先鋭化した競争的市場社会の中では、企業間の格差の発生は避け難い。
しかし、消費の拡大を主張すること自体も、旧復の思想であろう。
地球の温暖化が進みつつある今日、先進国経済は、少なくとも物的消費について、過剰消費状態にあることは間違いない。| 公債と家計金融資産 兆円 | ||
| 政府 2001年度末 (見込み) | 国債務残高 | 506 |
| 地方債務残高 | 188 | |
| 重複分 | 28 | |
| 債務残高合計 | 666 | |
| 家計 2000年 | 金融資産 | 1400 |
| 金融負債 | 400 | |
| 純金融資産 | 1000 | |
| 比率 | 66.6% | |
インカムゲイン主体の経済
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経済的拡大から文化的深耕へ
さらに、知的生産などだけで日本経済が持つわけではない。市場競争に打ち勝ち高い所得を得ていく産業がある一方で、地域に必要な様々なサービスを提供するとともに所得が循環していく産業の形成も欠かせない。
ただし、実態としては、バブル経済の崩壊による経済活動の停滞とともに、文化的活動も停滞しているようである。(Jan.30,2003.Rev.)
(→改定前版)
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参考文献等 情報源 |
(Aug.08,2002.Orig.)