第2章 環境制約への協調した対応
 

第1節 東アジアの舞台

趣旨
ユーラシア大陸の東端には、アジアモンスーン地帯として水に恵まれた豊かな土地があり、それを核とした東アジア地域が広がっている。

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本節、特に「1.地形」の内容等については、自らの分析はほとんどできず、多くの文献の受売りとなっている。
このため、本節を設けること自体への躊躇もあるが、本作業は、地域理解のための総合的体系を念頭に置いており、多様な情報に言及する契機として簡潔に記しておく。

1.地形

(1) 地球の進化

 約150億年前の宇宙の誕生から、太陽系及び地球の形成、さらには地球上での大陸の変遷などについては、解明が日々進んでいる。
 今日の大陸が形成される前には、ゴンドワナ大陸があり、それが分裂、融合し、ユーラシア大陸が出来上がったとされる。

(2) 日本海の形成

 日本海については、ユーラシア大陸の東端が割れて形成されているが、具体的には、大陸に別のプレートが衝突し、そのひずみで隆起が起こるとともに、内側には窪みができている。
 大陸の周縁での孤状列島は、概ねこのような経緯でできたものと考えられている。


(3) 中央山脈等の形成

 今日の日本列島中央山脈の形成は、さらにプレート移動の活発化の中で、激しい地殻変動がもたらされ、形成されている。
 北アルプスやフオッサマグナは、この際に、北アメリカプレートの前線が、飛び出して形成されている。
 その後、こうした基盤の上に、沖積平野が形成され、生活の主要な舞台となっている。


(4) 日本海の特質

 日本海は、3000mを超える深い部分を持つが、日本海から外部に通じる海峡は、限られそれぞれ極めて浅い。
 このため、過去の気象変動の中で、水の循環の様相が大きく変化しており、今後もこうした可能性を持つ。


参考文献
丸山茂徳著「地球史の中の人類と海」(日本海学推進会議編「日本海学の新世紀」角川書店2001年)
小泉格著「日本海学の成立と海流の脈動」(日本海学推進会議編「日本海学の新世紀」角川書店2001年)
情報源





2.気象

 気象的には、大陸の周縁部にあって、優勢な暖流があり、日本から韓国を経て中国華南、さらに南方につながる、モンスーン地帯が形成されている。
 さらに、日本の日本海沿岸地帯においては、大陸からの季節風と日本海からの水蒸気によって、冬季の降水がもたらされている。
 一方、北京を含む華北、中国東北部、内陸部は降雨の少ない大陸性気候となっている。







(統計データ)


3.生活の舞台

 日本海沿岸地域では、モンスーンの気象環境の中で、森が発達している。

 日本・韓国・北朝鮮は、世界の中でも、人口密度が高いと同時に、国土の中での森林面積の比率が高い国である。
 これは、気象的条件と同時に地形的条件によるものといえよう。本来、国土全体が森林の生育にふさわしい気象環境にあり、山間部で居住にそぐわない地域は森林地帯となっている。これと同時に、限られた平野部は、人が居住するとともに生産性の高い農地となっており高い人口密度を支えている。
(ただし、経済開発の進展とともに農地を都市的利用に転換し、食料自給率を低下させている。)
(また、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、マレーシアでは、過去10年間に森林面積率が10%以上減少している。)



 農業としては、沖積平野に水田が設けられ、持続可能な農業生産様式が形成されている。

 (雨量が極めて少なく、灌漑施設の整った地域のみに農地が限定される国では、かえって農地当たり水使用量が多くなっている。)


 さらに、周囲の海域は栄養に富み、日本・韓国では、世界でも特に漁業の発展している地域となっている。


(統計データ)


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(Oct.18,2002.)