日本海学グループ支援事業
2004年度 助成概要と研究成果
平成16年度 日本海学研究グループ支援事業の概要とその研究成果を公開します。
1.応募件数及び助成決定件数
応募総数 13件(新規事業 7件 継続事業 6件)
助成決定件数 11件(新規事業 6件 継続事業 5件)
2.1件当たりの助成金額
概ね20万円から50万円
3.助成を決定した事業の応募者及び事業名
応募者 | 事業名 | 概要 | 成果 | |
新 規 |
内田 満夫 | 富山県における花粉症発生率の地域差と環境要因の統計学的モデル化 | 概要 | 成果 |
板木 拓也 | 完新世(過去1万2千年間)における日本海の深層水循環の変動に関する研究 | 概要 | 成果 | |
富山大学 東アジア研究班 代表 佐藤 幸男 |
激動する北朝鮮の行方とユーラシア危機連鎖に関する研究 | 概要 | 成果 | |
「ケータイで環日本海をつなごう」 産学官研究共同体(仮称) 代表 唐 政 |
「ケータイで環日本海をつなごう」産学官研究共同体の設立及び運営 | 概要 | 成果 | |
日中学際環境 協力シンポ実行委員会 代表 白山 肇 |
「海洋環境に関する日中学際環境協力シンポ」 ―空から日本海の自然を探る― |
概要 | ||
特定非営利活動法人 環・日本海 理事長 清家 彰敏 |
環・日本海国際フォーラム開催事業 | 概要 | 成果 | |
継 続 |
小松 美英子 |
日本海深部における無脊椎動物の繁殖に関する研究 特に、胃内保育性ヒトデと寄生虫について |
概要 | 成果 |
高岡 徹 |
「文禄・慶長の役と北陸大名―肥前名護屋陣と熊川倭城を中心に―」 に関する調査研究 |
概要 | 成果 | |
佐藤 卓 | 日本海側地域における温度環境と植物の適応 | 概要 | 成果 | |
中世岩瀬湊 調査研究グループ 代表 奥村 奨 |
海中から中世岩瀬湊を探る | 概要 | 成果 | |
環日本海域 小学校授業研究会 代表 雨宮 洋司 |
環日本海地域(4カ国)の小学校授業研究会を通した共生社会の模索 | 概要 | 成果 |
富山県における花粉症発生率の地域差と環境要因の統計学的モデル化 →詳細
内田満夫氏
富山県全域を対象地域とし、花粉症に影響する様々な因子を生活習慣と環境面とに分けて、その関連を調査した。
完新世(過去1万2千年間)における日本海の深層水循環の変動に関する研究 →詳細
板木拓也氏
未だ十分に解明されていない1万2千年前以降の日本海の深海環境を堆積物中のプランクトン化石(放散虫)から復元するため、堆積物の年代測定、放散中化石の顕微鏡観察を行った。
激動する北朝鮮の行方とユーラシア危機連鎖に関する研究 →詳細
富山大学東アジア研究班 代表 佐藤幸男氏
北東アジア最大の不安定要因である、北朝鮮の情勢に関して、国際関係と国際経済の両面から中国、韓国及び台湾の研究者と意見交換し、将来を展望した。
「ケータイで環日本海をつなごう」産学官研究共同体の設立及び運営 →詳細
「ケータイで環日本海をつなごう」産学官研究共同体(仮称) 代表 唐 政氏
「ケータイで環日本海をつなごう」産学官研究共同体を設立し、業界初の中国語メールシステムを日本の携帯電話に搭載、商用化して在日中国人のおよそ1割が使用するに至ったほか、携帯電話翻訳システムなどの共同研究が進行中。
「海洋環境に関する日中学際環境協力シンポ」―空から日本海の自然を探る―
日中学際環境協力シンポ実行委員会 代表 白山 肇氏
大学・自治体・民間の3つの機関が協力して、環日本海の環境保全に対する日中間の強固な信頼関係を構築することを目的として、シンポジウムを開催した。
→実施案内(富山国際大学ホームページ内)
→講演等内容(富山国際大学ホームページ内)
環・日本海国際フォーラム開催事業 →詳細
特定非営利活動法人 環・日本海 理事長 清家彰敏氏
日中産学官交流機構と共催で「21世紀の危機 環境・食料・水 ― 日中は危機を乗り越えられるか ―」をテーマに東京においてシンポジウムを開催した。
日本海深部における無脊椎動物の繁殖に関する研究:特に、胃内保育性ヒトデと寄生虫について →詳細
小松美英子
従来唯一オーストラリアのヒトデにみられた稚ヒトデの胃内保育を、富山湾に生息するヒトデのウスモミジガイの雌雄で確認し、さらに、その保育する稚ヒトデには他種のヒトデ(スナイトマキ)も含まれるという未報告の新事実が確認された。
「文禄・慶長の役と北陸大名―肥前名護屋陣と熊川倭城を中心に―」に関する調査研究 →詳細
高岡 徹氏
文禄・慶長の役の際の佐賀県名護屋の陣跡を実地調査して縄張図を復元するとともに、文献資料等の分析により、当時の北陸大名の状況を調査した。
日本海側地域における温度環境と植物の適応 →詳細
佐藤 卓氏
日本海を囲む地域に分布する典型的な森林群落の温度環境を計測し、日本海要素植物の環境に対する適応現象を考察するため、前年度設置した温度ロガーの保守や現地調査を実施した。
海中から中世岩瀬湊を探る →詳細
中世岩瀬湊調査研究グループ 代表 奥村 奨氏
四方漁港沖や西岩瀬八重津浜~神通川河口沖で水中ソナー探査、水中カメラ調査、潜水調査を実施し、構造物とおぼしき大礫を発見するととともに、採集した小礫の鑑定を実施した。
環日本海地域(4カ国)の小学校授業研究会を通した共生社会の模索 →詳細
環日本海域小学校授業研究会 代表 雨宮洋司氏
中国大連の小学校と富山市内の小学校の教員を相互に派遣し、双方の子供たちに授業を行った後、意見交換、教育懇談会を実施した。