日本海学グループ支援事業

2005年度 「日本海側地域における温度環境と植物の適応」


2003年度、2004年度、2005年度 日本海学研究グループ支援事業

(参考; 2003,2004年度中間報告)

佐藤 卓

1 事業の名称

  日本海側地域における温度環境と植物の適応

2 研究目的

 日本海を囲む地域に分布する典型的な森林群落の温度環境を計測し、日本海要素植物の環境に対する適応現象を考察するための温度環境を明らかにする。

3 研究成果

(1) 主要な森林群落の温度環境

 富山県内の主要な植物群落10ヶ所に温度データロガー(おんどとりJr(T&D社製TR-51A、TR-52)を2003年5月~10月までに設置し、2005年8月~11月にデータの回収と電池の交換を行った。設置した場所は表1図1に示した。観測結果の概略は図2に示した。データの解析に当たっては、2003年9月~2005年8月までの2年間分を用いることにした。

①朝日町宮崎(シイ林)...鹿島樹叢スダジイ林に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年10月26日~2005年11月23日までの760日間、観測した。0mのデータは2年分回収できたが、2mの温度データロガーは故障のため2003年度分が欠測で、2004年11月~2005年11月までのデータを回収した。 観測した760日間の内、2003年9月~2005年8月までの、2mは676日間のデータを、0mは284日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2mの平均温度(1年分)は12.3℃であったが、2004年の9月、10月が欠測なので、参考程度に扱う。0mの平均温度(2年分)は12.8℃であった。
 Om(2年分)のWI(暖かさの指数)は95.4で、CI(寒さの指数)は-7.8であった。2mのCIの値(1年分)は-5.4であった。メッシュ気候値(気象庁,1996)から読みとった最暖月(8月)の月平均気温は26.0℃、最寒月(1月)の月平均温度は2.8℃、WIは110.6、CIは-4.3であった。観測した0mのWIは、メッシュ気候値から算出したWIに比べて、小さい値を示した。

②上市町大松(ウラジロガシ林)...大松集落の東側山麓に神社があり、その背後にウラジロガシ林が社寺林として残されている。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年3月16日~2005年11月5日までの966日間、観測した。
 観測した966日間の内、2003年9月~2005年8月までの731日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は13.2℃で、WIは105.5、CIは-6.7であった。0m(2年分)の月平均温度は12.9℃で、WIは101.6、CIは-6.8でであった。

③高岡市二上山(低地型ブナ林)...二上山の山頂部(標高270m)には狭い面積ながらブナ林が成立している。このブナ林は照葉樹林帯要素のアカガシやアカシデが混交する林で、標高1000m前後に成立している山地型のブナ林とは構造的に違いが見られるので、低地型ブナ林と呼んでいる。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年1月1日~2005年10月2日までの983日間、観測した。
 観測した983日間の内、2003年9月~2005年8月までの731日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は12.7℃で、WIは100.5、CIは-8.4であった。0m(2年分)の月平均温度は11.8℃で、WIは92.1.6、CIは-10.4であった。

④魚津市平沢(トチノキ林)...平沢集落の西側に沌滝があり、その下流域がトチノキ林となっている。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年7月26日~2005年8月27日までの764日間、観測した。
 観測した764日間の内、2003年9月~2005年8月までの727日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は10.8℃で、WIは87.0、CIは-12.4であった。0m(2年分)の月平均温度は10.4℃で、WIは80.6、CIは-15.4であった。

⑤宇奈月町黒薙(ツガ林)...黒部峡谷鉄道黒薙駅の東側斜面にツガとミズナラが混交する林が成立している。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年9月21日~2005年11月23日までの795日間、観測した。
 観測した795日間の内、2003年9月~2005年8月までの711日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は11.6℃で、WIは84.5、CIは-10.6であった。0m(2年分)の月平均温度は11.4℃で、WIは81.8、CIは-11.1であった。

⑥平村相倉(ブナ林)...相倉集落の西側斜面(標高460m)は雪持ち林と呼ばれ、雪崩防止のために禁伐林として保存されている。その雪持ち林はブナを優占種とする林とトチノキを優占種とする林を含んでいる。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年5月18日~2005年10月30日までの895日間、観測した。
 観測した895日間の内、2003年9月~2005年8月までの731日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は11.5℃で、WIは91.3、CIは-13.6であった。0m(2年分)の月平均温度は11.0℃で、WIは86.9、CIは-14.6であった。

⑦宇奈月町欅平(ケヤキ林)...黒部峡谷鉄道欅平駅の西側斜面にケヤキ、サワグルミが混交する林が成立している。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年9月21日~2005年11月23日までの795日間、観測した。
 観測した795日間の内、2003年9月~2005年8月までの701日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は9.7℃で、WIは73.0、CIは-21.0であった。0m(2年分)の月平均温度は9.6℃で、WIは69.7、CIは-19.6であった。

⑧立山町美女平(ブナ林)...千寿ヶ原から美女平に至る材木坂ルートの美女平終点近く(標高960m)にはブナとスギが混交した林となっている。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年5月24日~2005年10月14日までの875日間、観測した。
 観測した875日間の内、2003年9月~2005年8月までの731日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は9.3℃で、WIは75.5、CIは-23.5であった。0m(2年分)の月平均温度は9.8℃で、WIは67.3、CIは-10.1であった。

⑨立山町弥陀ヶ原(オオシラビソ林)...広大な弥陀ヶ原草原はオオシラビソを優占種とする針葉樹林に囲まれている。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ2mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年6月21日~2005年11月26日までの890日間、観測した。
観測した890日間の内、2003年9月~2005年8月までの731日間のデータを基に調査結果を記述する。
 2m(2年分)の月平均温度は4.9℃で、WIは42.7、CIは-44.5であった。0m(2年分)の月平均温度は5.8℃で、WIは34.9.3、CIは-24.7であった。

⑩立山町室堂(ハイマツ林)...室堂平周辺はハイマツ帯(高山帯)に属し、ハイマツ低木林と高山植物群落が成立している。ハイマツ低木林はハイマツが最上層を占め、林床にはコケモモやコガネイチゴ、ミツバオウレン、イワカガミなどが低い被度で分布している。ハイマツ低木林の林縁にはガンコウランやシラタマノキ、ゴゼンタチバナなどが生育している。この林分に温度データロガー2台設置した。高さ1mの位置にセンサー内蔵型の温度データロガー(TR-51A)を設置し、0m(地表面)の温度は外部センサー付き温度データロガー(TR-52)を設置し、2003年8月30日~2005年8月20日までの722日間、観測した。
観測した722日間の内、2003年9月~2005年8月までの720日間のデータを基に調査結果を記述する。
 1m(2年分)の月平均温度は3.7℃で、WIは26.97、CIは-42.6であった。0m(2年分)の月平均温度は4.2℃で、WIは23.4、CIは-32.6であった。

(2)森林群落の植生調査

 今年度は宇奈月町黒薙のツガ林と宇奈月町欅平のケヤキ林2ヶ所で、植生調査を行った。その結果を含めて、温度データロガーを設置した10ヶ所の森林構造の概要を表2に示した。平成17年に調査した黒薙のツガ林の密度は2536/ha、基底面積合計は59.9㎡/haで、ブナ林と良く似た値を示した。α値は7.5で、トチノキ林(12.5)に次いで高い値で種多様性が高いことがわかった。第1優占種はツガであったが、その基底面積合計に占める割合は35.8%で、第2優占種のコナラ(35.6%)とほぼ同じ値であった。欅平のケヤキ林の密度は2969/ha、基底面積合計は63.4㎡/haで、これもブナ林と良く似た値を示した。α値は2.3で、山地型ブナ林(3.1~6.2)より低く、ウラジロガシ林(1.7)やオオシラビソ林(1.4)との間の値であった。第1優占種はケヤキで、その基底面積合計に占める割合は67.3%で、第2優占種のイタヤカエデ(26.6%)の2倍以上の値を示した。

 宮崎のスダジイ林は、今回の温度調査では0mの温度環境でWI=95.4、CI=-7.8で、吉良ら(1976)の照葉樹林帯に属する温度環境と考えられた。また、積雪期間も1ヶ月未満で、雪の影響が少ない立地であることが示された。

 大岩のウラジロガシ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=105.5、CI=-6.7で、吉良ら(1976)の照葉樹林帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境もWI=101.6、CI=-6.8で、2mの温度環境と大きな差は見られなかった。

 二上山のブナ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=100.5、CI=-8.4で、吉良ら(1976)の照葉樹林帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境もWI=92.1、CI=-10.4で、2mの温度環境と大きな差は見られなかった。しかし、積雪期間は宮崎と大岩の2倍近くあり、積雪要因が二上山の山頂にブナ林が残存した理由の1つとして考えられた。

 平沢のトチノキ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=87.0、CI=-12.4で、吉良ら(1976)の照葉樹林帯と夏緑樹林帯の移行帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境はWI=80.6、CI=-15.4で、2mの温度環境とは約5低くなっている。このようなところでは、高さ2m以上になる樹木と林床で生活する草本や低木が置かれている温度環境に違いがあることを意味している。

 黒薙のツガ林は、富山県内でもここだけにしか見られない林分である。なぜ、黒部峡谷にツガ林が分布するのかは、まだ明確な答えは得られていない。今回の調査で、2mの温度環境でWI=84.5、CI=-10.6で、0mの温度環境がWI=81.8、CI=-14.6で、黒薙の温度環境が平沢と良く似た環境であることがわかった。しかし、2mの日最高温度が25℃を超える日数は、黒薙が平沢の2倍以上あること、積雪期間が平沢よりも短いことが明らかになった。このことがツガ林の成立を可能にした要因の1つとして示唆された。

 相倉のブナ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=91.3、CI=-13.6で、吉良ら(1976)の照葉樹林帯と夏緑樹林帯の移行帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境はWI=86.9、CI=-14.6で、2mの温度環境より低くなっている。このような温度環境におけるブナ林の成立は、日本海側ブナ林の歴史を理解する上で重要な例と考えられる。

 欅平のケヤキ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=73.0、CI=-21.0で、吉良ら(1976)の夏緑樹林帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境はWI=69.7、CI=-19.6で、2mの温度環境よりWIは低くなり、CIは高くなっていた。欅平の温度環境は美女平の温度環境に近い値を示した。

 美女平のブナ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=75.5、CI=-23.5で、吉良ら(1976)の夏緑樹林帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境はWI=67.3、CI=-10.1で、2mの温度環境より低くなっている。美女平の標高は欅平に比べて400m高いが、2mのWIと0mのCIは、欅平より高くなった。これは美女平の温度環境が特殊なのかどうかを検討すべき新たな課題となった。

 弥陀ヶ原のオオシラビソ林は、今回の温度調査では2mの温度環境でWI=42.7、CI=-44.5で、吉良ら(1976)の亜高山針葉樹林帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境はWI=34.9、CI=-24.7で、2mの温度環境よりWIは低くなり、CIは高くなっている。林床植物と2m以上の樹木が置かれている温度環境がかなり異なることがわかった。

 室堂のハイマツ林は、今回の温度調査では1mの温度環境でWI=26.9、CI=-42.6で、吉良ら(1976)の亜高山針葉樹林帯に属する温度環境と考えられた。0mの温度環境はWI=23.4、CI=-32.6で、1mの温度環境よりWIは低くなり、CIは高くなっている。林床植物と1m以上のハイマツ群落が置かれている温度環境がかなり異なることがわかった。

(3)主要な植物群落構成種の温度適応

 ヒメアオキの形態変異と日本海側気候との関係を明らかにするため、富山県内の12ヶ所からサンプルを採取し、葉の形態を計測した。その結果、葉の長さは平均118~178mm、幅は平均44~79mmの変異が観察された。また、葉面積は2589~7258mm2の変異が観察された。これらの形質の変異と日本海指数(鈴木・鈴木,1971)、及び気候因子(メッシュ気候値)との関係を調べた。その結果を表3に示した。ヒメアオキの葉のサイズと日本海指数との間には明確な相関は認められなかった。しかし、葉の長さは1月の最高気温と、葉の幅は3月の最高気温と、最大幅の位置は10月の最高気温と、正の相関が認められた。同様に葉面積も3月の最高気温と正の相関が認められた。鋸歯の数は6月の降水量と、葉の厚さは12月の積雪量と正の相関が認められた。葉の長さや幅は温度要因が、鋸歯や歯の厚さ水分要因がそれぞれ関与していることが明らかになった。
 今後は、日本海要素と呼ばれる植物(佐藤,2005)の形態変異と、今回の温度観測結果との関係を明らかにする調査を継続して行いたいと考えている。

4 参考文献

吉良龍夫・四手井綱秀・沼田真・依田恭二.1976.日本の植生-世界の植生配置の中での位置づけ.科学.46: 235-247.
気象庁.1996.気象庁観測平年値,CD-ROM.メッシュ統計値.気象業務支援センター,東京.
松村勉・平内好子・小川徳重・佐藤卓.1998.富山県魚津市平沢トチノキ林の森林構造とササラダニ類.富山市科学文化センター研究報告,21:15-21.
鈴木時夫・鈴木和子.1971.日本海指数と瀬戸内指数.日本生態学会誌, 20: 252-255.
佐藤卓.1989.二上山に見られるブナ林について.富山県生物学会誌 29: 47-52.
佐藤卓・松村勉.1997.1. 富山のブナ林, 「富山のブナ林と生き物たち」ブナ林研究グループ,1-22.
佐藤卓・澤田昭芳・野口泉・平内好子.1999.富山県立山周辺のオオシラビソ林について.富山の生物 38: 13-21.
佐藤卓・平内好子・野口泉.1999.富山県宇奈月町黒薙のツガ林の森林構造.富山の生物 38: 13-21.富山市科学文化センター研究報告,22:135-141.
佐藤卓.2000.富山県上平村ブナオ峠のブナ林の森林構造について.富山の生物 38: 21-33.
佐藤卓・平内好子・松村勉.2000.富山県内に見られる代表的森林群落内の温度測定結果.富山の生物.29: 77-82.
佐藤卓・平内好子・澤田昭芳・小川徳重.2002.富山県朝日町宮崎鹿島樹叢のスダジイ林の森林構造.富山の生物 41: 43-50.
佐藤卓.2005.日本海要素と呼ばれる植物.富山市日本海文化研究所紀要 18:13-21.
平村雪持林調査委員会.1987, 雪持林(なだれ防止林)の概要調査. pp.1-56. 平村役場. 平村.
野外教材研究委員会.1987.富山県の二次林について. 生物部会報 10: 23-41.
野外教材研究委員会.1988.大辻山周辺の森林群落について. 生物部会報 11: 20-39.
野外教材研究委員会.1997.有峰のブナ林について. 生物部会報 20: 24-28.
野外教材研究委員会.2001.有峰の生き物たち.pp. 32-34.野外教材研究委員会.

参考図表一覧

 

 

表1_1 温度環境測定地点
  市町村 地点名 群 系 植 生 標高(m) 北緯 東経 メッシュ番号 温度測定
期間
日数
1 朝日町 宮崎 照葉樹林帯 シイ林 90 36 58 7 137 35 25 5537-3467 2003.10.26-
2005.11.23
760
2 上市町 大松 照葉樹林帯 ウラジロガシ林 130 36 39 53 137 23 15 5437-7391 2003.3.16-
2005.11.5
966
3 高岡市 二上山 照葉樹林帯 低地型ブナ林 267 36 47 14 137 1 7 5537-1041 2003.1.1-
2005.10.2
983
4 魚津市 平沢 照葉樹林帯 トチノキ林 272 36 45 33 137 0 2 5537-1319 2003.7.26-
2005.8.27
764
5 宇奈月町 黒薙 照葉樹林帯 ツガ林 350 36 47 13 137 37 28 5537-1540 2003.9.21-
2005.11.23
795
6 南砺市 相倉 夏緑樹林帯 山地型ブナ林 440 36 25 28 136 56 12 5436-5704 2003.5.18-
2005.10.30
895
7 宇奈月町 欅平 夏緑樹林帯 ケヤキ林 550 36 41 30 137 39 34 5537-0532 2003.9.21-
2005.11.23
795
8 立山町 美女平 夏緑樹林帯 山地型ブナ林 960 36 35 2 137 27 29 5537-6396 2003.5.24-
2005.10.14
875
9 立山町 弥陀ヶ原 針葉樹林帯 オオシラビソ林 1920 36 34 6 137 33 18 5437-6474 2003.6.21-
2005.11.26
890
10 立山町 室堂 高山帯 ハイマツ林 2420 36 34 50 137 35 43 5437-6497 2003.8.30-
2005.8.20
722

表1_2 調査地点で観測された
   WIとCIとメッシュ気候値から算出されたWI
  調査地点 2m 0m メッシュ
WI CI WI CI WI CI
1 宮崎 - - 109.6 -4.3 110.6 -4.3
2 大松 98.6 -5.7 96.2 -5.0 98.0 -8.6
3 二上山 89.9 -9.9 93.6 -7.6 98.3 -7.3
4 平沢 - - 85.1 -14.6 92.4 -12.4
5 黒薙 94.5 -9.4 87.4 -8.9 80.6 -15.6
6 相倉 87.2 -13.2 86.6 -14.0 82.6 -17.2
7 欅平 81.6 -19.4 80.4 -18.8 75.1 -20.3
8 美女平 72.4 -22.8 64.8 -6.8 81.6 -18.0
9 弥陀ヶ原 39.7 -44.4 33.1 -18.9 39.5 -52.3
10 室堂 27.0 -44.7 21.8 -33.2 29.1 -69.

 

表1_3 立山町美女平のブナ林の概要
調査地点 方形区
面積(㎡)
斜面方向 斜度 標高 出現
種数
α値 密度
(本/ha)
基底面積
合計
(㎡/ha)
樹冠面積
合計
(ha/ha)
ブナの基底
面積が占める
割合(%)
スギの基底
面積が占める
割合(%)
材木坂1 375 S80゜W 8゜ 950 11 4.4 1333 105.3 1.32 31.6 58.4
材木坂2 440 S10゜W 8゜ 950 15 5.4 1864 40.6 1.85 43.9 20.4
ブナ坂下 400 N80゜W 10゜ 990 16 6.2 1900 72.2 2.08 56.6 31.7

 

表1_4 ヒメアオキ採集地点の環境と葉形質の計測結果(平均値)
産地 緯度
(°)
経度
(°)
標高
(m)
メッシュコード 日本海
指数
植    生 葉の長さ 葉の幅 最大幅
位置
葉柄長 鋸歯の数 葉の厚さ 葉の面積
氷見市小境 36.91 137.03 5 55372092 109 タブ-モチノキ林 177.9 79.0 88.5 41.4 18.0 38.2 7258.2
富山市的場 36.72 137.28 12 55370264 100 屋敷林 149.3 55.9 79.7 30.4 12.0 37.8 4284.0
富山市呉羽山 36.70 137.18 34 55370145 108 ミズキ林 143.7 58.7 69.2 27.6 11.5 37.8 4313.8
大沢野町猿倉 36.55 137.22 76 54376167 108 スギ林 142.7 57.2 67.6 27.3 12.6 35.2 4249.2
朝日町宮崎 36.97 137.58 80 55373467 117 シイ林 173.7 77.7 82.9 32.6 14.7 37.1 6772.4
魚津市石垣 36.78 137.45 90 55371356 125 杉林 149.9 63.7 73.2 25.6 12.5 35.5 4882.9
砺波市市谷 36.62 137.05 107 54377044 117 ブナ林 150.7 61.2 67.0 29.1 14.8 36.9 4680.2
上市町大松 36.65 137.38 124 54377392 100 ウラジロガシ林 150.7 56.4 71.3 26.4 12.2 30.7 4334.2
高岡市二上山 36.78 137.02 267 55371041 120 ブナ林 141.2 52.5 67.6 25.6 13.6 38.2 3809.9
魚津市平沢 36.75 137.5 272 55371410 132 スギ林 128.3 47.9 62.4 19.7 13.5 37.8 3144.6
平村相倉 36.42 136.93 440 54365704 131 ブナ林 129.9 48.0 62.2 22.6 12.8 35.2 3159.4
大山町有峰 36.43 137.42 1170 54375323 104 ブナ林 117.5 44.2 50.9 21.5 11.8 33.5 2589.5
葉の長さ、葉の幅、最大幅位置、葉柄の長さの単位はmm、葉の厚さの単位は10μm、葉面積の単位はm㎡

 

表2  データロガーを設置した森林群落の構造概要
  調査地点
林分名
調査地点 調査区
面積(㎡)
斜面方向 斜度 標高 出現種数 α値 密度
(本/ha)
基底
面積
合計
(㎡/ha)
樹冠
面積
合計
(ha/ha)
第1
優占種
第1
優占
種の
基底
面積が
占める
割合
(%)
第2優占種 第2
優占
種の
基底
面積が
占める
割合
(%)
1 宮崎
スダジイ林
宮崎 450 N50゜E 28-34° 70 12 4.4 1378 126.9 2.60 スダジイ 83.2 ウラジロガシ 9.6
2 大松
ウラジロガシ林
大松 256 S40゜W 33 130 6 1.7 2344 63.6 3.77 ウラジロガシ 94.1 ヒサカキ 3.4
3 二上山
ブナ林
二上山 200 S10゜W 28 270 10 6.2 1250 79 1.63 アカシデ 36.4 ブナ 34.6
4 平沢
トチノキ林
平沢 2000 N20゜E 30-40° 350 24 12.5 365 39.6 2.02 トチノキ 83.1 イタヤカエデ 6.7
5 黒薙
ツガ林
黒薙 256 S50゜W 40-45° 360 17 7.5 2536 59.9 2.72 ツガ 35.8 コナラ 35.6
6 相倉
ブナ林
相倉 400 S40゜E 30° 440 9 3.1 1350 60.6 2.58 ブナ 77.0 イタヤカエデ 21.9
7 欅平
ケヤキ林
欅平 256 N50゜E 30° 640 8 2.3 2969 63.4 1.77 ケヤキ 67.3 イタヤカエデ 26.6
8 美女平
ブナ林
材木坂1 375 S80゜W 8゜ 950 11 4.4 1333 105.3 1.32 スギ 58.4 ブナ 31.6
材木坂2 440 S10゜W 8゜ 950 15 5.4 1864 40.6 1.85 ブナ 43.9 スギ 20.4
ブナ坂下 400 N80゜W 10゜ 990 16 6.2 1900 72.2 2.08 ブナ 56.6 スギ 31.7
9 弥陀ヶ原 弥陀ヶ原 200 N20゜E 18° 2000 5 1.4 2650 88.3 2.08 オオシラビソ 68.5 ダケカンバ 27.9
10 室堂
ハイマツ林
室堂平 4 20 2480 7 - - - - ハイマツ - チシマザサ -
4 N20゜E 5 2510 8 - - - - ハイマツ - キバナシャクナゲ -
ハイマツ林は低木群落のため、毎木調査は行わず、被度群度を観察した。

 

表3 アオキの葉のサイズと環境要因(日本海指数と気候因子)との関係
形質 日本海指数 正の相関について 負の相関について
気象項目 相関係数 気象項目 相関係数
葉の長さ -0.208 ns 1月最高気温 0.811 ** 3月降水量 -0.450 ns
葉の幅 -0.128 ns 3月最高気温 0.725 ** 12月積雪量 -0.254 ns
最大幅位置 -0.212 ns 10月最高気温 0.859 *** 12月積雪量 -0.470 ns
葉柄長 -0.385 ns 3月最高気温 0.722 ** 12月積雪量 -0.177 ns
鋸歯数 0.172 ns 6月降水量 0.593 * 12月積雪量 -0.046 ns
葉の厚さ 0.306 ns 12月積雪量 0.862 *** 11月降水量 -0.480 ns
葉面積 -0.158 ns 3月最高気温 0.731 ** 12月積雪量 -0.327 ns
*:p<0.05,**:p<0.01,***:p<0.001, ns:p>0.05

 

図1 温度ロガー設置場所

宮崎/大松

二上山/平沢

黒薙/相倉

欅平/美女平

弥陀ヶ原/室堂

図2 2003年~2005年の月平均温度






温度変化の基礎データ
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