日本海学講座

第4回 「気軽にエスニック」


1999年度 日本海学講座
1999年11月3日
県女性総合センター

講師 符 麗紅
富山県労働者福祉事業協会

1.日程

 13:00~13:05 講師紹介及び諸注意
 13:05~13:15 餃子についての説明  符講師
 13:15~14:45 調理実習 指導 符講師
 14:45~15:10 試食
 15:10~15:20 質疑応答
 15:20~15:25 閉講・諸連絡
 15:25~15:55 後片づけ・終了したグループから解散

2.餃子についての説明要旨

・名前の由来─かつて中国では、大晦日の子の時(午前零時)にみんなが集って、今の餃 子の原形のものを食べた。旧年と新年が交わる子の時(交子)に食べる特別の食べ物と して、交に食偏を付けた。

・形の由来─皮で具を包んで中国の貨幣の原形(馬蹄銀)に似せた。新年にお金が増える ことを願った。

・具─仏教の影響が強い時代は、肉を包むことはご法度であった。肉については、四川省 のロバ肉が珍重されてきた。野菜は季節によっていろいろ変わる。例えば夏はスイカの 皮の白い部分なども入れる。また、高血圧の薬菜としてセロリをよく使う。

・調理の中での発見─食材を捨てない中国料理。白菜を塩揉みした後の絞り汁を、捨てな いで、ひき肉に落として他の具といっしょにかき混ぜる。白菜のビタミンをしっかり生 かす発想。

・調理行程の基本─こねる、のばす、つつむの手作業。

・中国では餃子と言えば水餃子。焼き餃子は前日の残りを焼く場合が多い。他に蒸し餃子 がある。にんにくは,タレに入れる。

3.材料及び調理行程

○餃子の材料(5人前あたり)

*皮 :小麦粉(強力粉) 500g
*具 :豚挽肉   250g
  :白菜 1/4株
  :ネギ  1/2本
  :しょうが  少々
*調味料 :サラダ油、ごま油、しょう油、味の素、塩、胡椒、酢、ラー油(各少々)

○作り方

*餃子の皮
  ①強力粉をボールに入れてから、水を少々入れ、粉を練る。
  ②サランラップをかぶせ、20分ほど寝かせておく。
  ③寝かせておいた粉の練ったものを棒状にして切る。
  ④切り分けた皮の素を、のし棒でのばしながら丸型にする。

*具の作り方
  ①白菜はみじん切りにして、塩(少々)を振っておき、しばらくたってから、水を切る。
  ②しょうがとネギも、みじん切りにする。
  ③ボールに豚挽肉を入れ、醤油を振りかけておく。
  ④豚挽肉を箸4~5本で、よくかき回し、そこへ①と②、サラダ油、調味料(塩・胡椒)も入れ、さらによくかき混ぜる。少し固ければ、適量の水を入れてもよい。
  ⑤できあがった具を、丸型の皮で包む。