大学等連携事業

日本海学夏季セミナー 開講挨拶


2003年度 新日本海学夏季セミナー
2003年8月9日
富山市安田生命富山駅前ビル
地下1階ホール

富山県知事 中沖 豊


 立秋を迎えても、まだまだ暑い日が続いておりますが、本日このように多くの皆様方のご参加をいただき、「日本海学夏季セミナー」を開催できますことは、誠に喜ばしい限りであり、心からお礼申しあげます。
 さて、日本海を取り巻く地域は、豊富な資源、質の高い労働力、高度な技術力、豊かな金融資本に恵まれており、極めて高い発展の可能性を秘めております。これらが密接に結びつくことにより、二十一世紀には環日本海交流圏ともいうべきグローバルな経済・文化圏域が形成され、環日本海時代が大きく花開くものと確信しております。
 このため、本県では、「富山県民新世紀計画」を策定し、この中に「国際立県」を掲げ、国内的には「日本海国土軸の形成」、国際的には「環日本海交流の拠点づくり」に積極的に取り組んでいるところです。
 まず、「日本海国土軸の形成」につきましては、北陸新幹線、北陸自動車道などの高速道路、富山空港、伏木富山港などの高速交通体系や、情報通信基盤の整備を積極的に推進しております。
 つぎに、「環日本海交流の拠点づくり」につきましては、友好提携先などとの幅広い国際交流に取り組むとともに、留学生のための日本語学校の開設など、国際協力活動を積極的に展開しております。また、環日本海地域の環境保全にも全力を尽くしているところであり、日本海側で初めての国連機関となる北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の本部事務局が、年内にも設置される見通しであります。つまり、国連旗を掲げる国際機関が設置されるわけであります。
 さらに、本県が提唱し、今回のセミナーの名称にもなっている「日本海学」については、講座やシンポジウムの開催、日本海学の普及書である「日本海学の新世紀」の発刊などを行うとともに、去る二月には「日本海学推進機構」を設置したところであります。また、来る十月から十二月にかけて、早稲田大学オープンカレッジにおいて講座を開催するなど、日本海学の普及に努めております。
 こうしたなか、二日間にわたり開催されますこのセミナーでは、各分野の第一線でご活躍されている先生方をお迎えし、「日本海学」に関する様々な研究内容をわかりやすく紹介していただくことにしております。
 このたびのセミナーを契機として、「日本海学」への理解が一層深まりますとともに、今後とも「日本海学」が環日本海地域の発展と様々な問題解決のための貴重な知的共有財産として大きく発展・飛躍することを念願しております。
 おわりに、このセミナーの開催にご協力いただきました関係の皆様に深く感謝申しあげますとともに、本日ご出席の皆様の一層のご健勝、ご活躍、ご多幸を心からお祈り申しあげまして、開会の挨拶といたします。