大学等連携事業

日本海学夏季セミナー


2003年8月9日
富山市安田生命富山駅前ビル
 

概要
趣旨 日本海学の普及・発展を、今後、更に図っていくため、最先端の研究を行っている研究者が、県民に対しわかりやすく日本海学に関する研究内容を伝える。
主催 日本海学推進機構
富山大学極東地域研究センター
第1日 終了
日時 平成15年8月9日(土)午後1時30分~4時50分
会場 富山市安田生命富山駅前ビル
地下1階ホール
地図
挨拶 富山県知事 中沖豊 内容
講演 川勝平太
国際日本文化
研究センター教授
日本海学とグローカル・ヒストリー 概要/ 詳細
張勁
富山大学助教授
木一本ブリ千本―水の輪が作った奇跡 概要/ 詳細
安田喜憲
国際日本文化
研究センター教授
立山スギの1万年 概要/ 詳細
第2日 終了
日時 平成15年8月23日(土)午後1時30分~4時50分
会場 富山大学経済学部201番教室 地図
講演 小泉格
北海道大学
名誉教授
環境サイクルと生物・人間活動 概要/ 詳細
清家彰敏
富山大学教授
環日本海の潜在パワーと20年後政策 概要/ 詳細
丸山茂徳
東京工業大学
大学院教授
2020年問題と東アジア共生体 概要/ 詳細

川勝平太

日本海学とグローカル・ヒストリー
 日本海学はグローバル(地球的)な視野とローカル(地域的)な視点とを融合したいわゆる「グローカロジー(地球地域学)」として、実践的であるのが望ましい。グローカロジーの基礎に「海」を据え、実践目標を「地域おこし」に置いた上で、「文明の海洋史観」の立場から「環日本海」地域の来し方と行く末を論じてみたい。
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張勁氏

木一本ブリ千本―水の輪が作った奇跡
 富山湾の魚津と黒部沖の海底に、淡水が湧き出ている。平均標高800~1,200mの山々への降水が地下に浸透し、10~20年をかけて海底から湧出し、河川の1.2~2倍の栄養分を富山湾へ供給する。これらの山々にはブナ林が茂っており、海から蒸発した水分が雨となり森を養い、地下に潜った水が海へ回帰して海洋生物の生長を支えている「奇跡」考察する。
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安田喜憲氏

立山杉の1万年
 屋久島の縄文杉は世界遺産にも登録され、よく知られている。しかし、富山県には屋久スギ以上に貴重なスギがある。立山スギである。屋久スギの歴史はせいぜい6千年までしかたどれないが、立山スギの歴史は1万年以上前までたどれる、由緒正しきスギである。この立山スギの歴史の解明から日本人の森の文化について講演する。
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小泉格氏

環境サイクルと生物・人間活動
 日本海の海底堆積物にみられる様々な周期現象(1)地球の公転や自転のゆらぎが刻んだ氷期―間氷期の周期、(2)氷床崩壊・高海水準―氷床生成・低海水準に連動した東シナ海沿岸水の流水パルス、(3)太陽活動や海洋深層水循環が促した対馬暖流の脈動、などをふまえて、自然環境と生物・人間活動の周期的関連性について考察する。
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清家彰敏氏

環日本海の潜在パワーと20年後政策
 環日本海地域は地中海地域より経済規模が大きく、周辺人口も3億2千万人と、米国人口2億7千万人を超える巨大な潜在力を持つ。内陸として自然と文化に満ちた日本海を持ち、豊かな心と海の文化を育て、外環日本海に世界有数の経済を発展させている。日本海の自然・文化と遊び、外環の巨大な経済で世界に貢献する「海魂陸才」の未来を楽しく論じる。
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丸山茂徳氏

2020年問題と東アジア共生体
 世界人口の爆発的増加は、化石燃料の膨大な消費と莫大な食糧・工業生産を促し、地球環境汚染をも拡大させ、2020年頃と推定される破綻への階段を人類は確実に上りつめている。19世紀には60回、20世紀には実に1,800回の戦争があり、破綻解消の一つであった。21世紀はどうなのか。戦争を回避し、2020年問題を突破する妙案はないのか考察する。
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<申し込み方法>
はがき、FAX 又はE-mailで、
お名前、郵便番号、おところ、電話番号及び受講日
下記までご連絡ください。
お急ぎの方は電話でも受け付けます。

開催日の5日前まで受け付けますが、
定員になり次第、締め切ります。

なお、入場整理券は発行しませんので、
申し込まれた方は、
当日会場受付でお名前を告げてください。

申し込み先
日本海学推進機構
〒930-8501
 富山市新総曲輪1-7 
(富山県生活環境部国際・日本海政策課内)
Tel:076(444)8650及び076(444)3339
Fax:076(444)8694
E-mail:adm@nihonkaigaku.org

富山市安田生命ホール

(専用駐車場はありません。)

富山大学

(大学構内に駐車場があります。)