大学等連携事業

2007年度 富山大学 「日本海学」


1.期間

 後期 毎週火曜日 16:30~18:00

2.場所

 富山大学

学外講師招聘関係

月日 講師 演題
10月9日 丹保裕
富山県国際・
日本海政策課
日本海学事始め
 富山県が進める日本海学とは?日本海学の視点で日本海や環日本海を見つめることで、日本海地域の可能性やどのような課題があるかについて考える。
11月27日 内山純蔵
総合地球環境学研究所 
准教授 
環日本海の食と景観変遷
 環日本海地域は、地中海や北海などとならんで、世界に数少ない温帯に属する内海である。歴史的に、内海は、相互交流が盛んに行われると同時に、地域文化の多様性が維持されてきた地域だったといえる。このような内海の文化の構造は、どのように形成されてきたのだろうか。そして、現在、どのような方向に向かおうとしているのだろうか。本講義では、環日本海における人間と環境の相互作用を、人びとによって作り変えられ、認識される環境=「景観」という新しい概念を紹介しながら、長期的な視点から見た歴史と将来への方向性を論じる。
12月4日 油本幸夫
財団法人
環日本海環境協力
センター(NPEC)
調査研究部長
富山湾・日本海の海洋環境と保全
 財団法人環日本海環境協力センター(NPEC)は、日本海・黄海の海洋環境を保全するため設立され、国際環境協力事業の実施やUNEPの提唱するNOWPAP(北西太平洋地域海行動計画)の地域活動センターとして活動している。海洋環境の保全の重要性と国際的な保全体制、及びNPECの国際環境協についての活動事例を報告する。
12月11日 中村浩二
金沢大学 
教授
どう活かす:自然共生型社会にむけて
 「里山」は国土の約40%(北陸地方では,60-70%)を占め、農林業生産の場でとしてだけでなく、豊かな自然と長年培われてきた文化の場として重要です。しかし、いま里山は、深刻な過疎化や高齢化にさらされ、存続が危ぶまれています。本講義では、里山の意義、現状、問題点と今後の再活性化について、北陸地方を例に取りながら考えます。
12月18日 鶫謙一
ウェールズ大学 
教授
環日本海の持続可能性
 大連市における環境と経済が両立した持続可能な発展を実現するための自動車リサイクル技術を中核とした静脈産業の確立の事例。