出版等事業:「日本海学の新世紀」シリーズ (全国の一般書店と、富山県刊行物センターのみで販売)

日本海学の新世紀4「危機と共生」

編著:小泉格・清家彰敏編
企画:富山県国際・日本海政策課/日本海学推進機構
発行所:角川書店
発行年月:2004年3月

価格:1365円


はじめに
はしがき 小泉格 北海道大学名誉教授
日本海学の提唱について 富山県国際・日本海政策課 目次
詳細
2003年度日本海学シンポジウム
日本海の平和~総合的文明論と21世紀の人類社会のあり方
基調講演
日本海から見つめる平和
山折哲雄 国際日本文化研究センター所長 目次
パネルディスカッション
現在の北東アジア情勢と21世紀の行方
丸山茂徳 東京工業大学大学院理工学研究科教授 目次
詳細
伊豆見元 静岡県立大学国際関係学部教授
木村汎 拓殖大学海外事情研究所教授
清家彰敏 富山大学経済学部教授
日本海学夏季セミナー・講演記録
日本海学とグローカル・ヒストリー 川勝平太 国際日本文化研究センター教授 目次
~危機と共生~
交流と協力―可能性の前途に横たわる諸問題 木村汎 拓殖大学海外事情研究所教授 目次
環日本海経済の可能性と環境共生型の模索 清家彰敏 富山大学教授 目次
環日本海交流を基盤とした文化の共生 上垣外憲一 帝塚山学院大学教授 目次
環日本海のリーダーと大学院 馬淑萍 中国政府国務院発展研究中心
企業研究所研究官・副教授
目次
10 エッセイ 北東アジアはこれから面白くなる
 ―大交流仕掛け人になろう
三橋郁雄 (財)環日本海経済研究所特別研究員 目次
11 エッセイ 「日本海学」から学ぶ発想の転換
 ―地域の活力ある産業創出へ
中井徳太郎 財務省企画調整室室長 目次
12 海をわたる黄砂と酸性雨 佐竹研一 立正大学地球環境科学部教授 目次
13 シベリア森林火災が温暖化を加速させる
 ―深刻化するシベリア森林火災
福田正己 北海道大学低温科学研究所教授 目次
14 日本海の水の危機と保全 伊宗煥 九州大学応用力学研究所教授 目次
15 生物多様性と環日本海地域の自然 小島覚 東京女子大学文理学部教授 目次
16 日本海沿岸の人口漂着物・埋没物 楠井隆史 富山県立大学教授 目次
17 エッセイ 日本海をめぐる循環と共生 小泉格 北海道大学名誉教授 目次
18 エッセイ 漂着物に思う 平野敏行 (財)日本海環境協力センター理事長 目次
19 環日本海環境共生の農業 原剛 早稲田大学アジア太平洋研究科教授 目次
20 海との共生の知恵―日本海沿岸の北と南 秋道智彌 総合地球環境学研究所教授 目次
21 環境問題をリードする産業
 ―海の森づくりの視点から
松田惠明 鹿児島大学教授 目次
22 エッセイ
  海との共生を見つめた37年間を振り返って
松永勝彦 四日市大学教授 目次
23 エッセイ
  「東アジア環境エネルギー共同体」の創生を
田邉敏憲 (株)富士通総研経済研究所
主席研究員
目次



 

2.日本海学の提唱について
 はじめに
 「日本海学」が目指すもの
   総合学習としての日本海学
   具体的な研究分野
    ①環日本海の自然環境、②環日本海地域の交流、
    ③環日本海の文化、④環日本海の危機と共生
   視点
    ①循環、②共生、③日本海
 新たなパラダイムの創造に向けて
 日本海学の動き


 
3.日本海学シンポジウム
 日本海の平和~総合的文明論と21世紀の人類社会のあり方
 基調講演

 親鸞の思想と日本海体験
 日蓮の日本国意識
 高田屋嘉兵衛と海のもつエネルギー
 上村彦之丞と日本人の正義感


 
4.日本海学シンポジウム
日本海の平和~総合的文明論と21世紀の人類社会のあり方
パネルディスカッション

 2020年問題を間近にひかえた現代
 朝鮮半島の現況と近未来
 統合化と断片化の二分化
 中国経済の成長とロボット経済
 民主主義国家同士の戦争は起こらない
 北朝鮮の核開発問題
 "遠い隣国"ロシアとの関係
 中国の環境破壊問題
 日本海の平和のために何をなし得るか
 北朝鮮への経済援助とその条件
 新しい日本海学を確立させるために
 地中海経済と日本海経済
 地球人として、そして日本人としての役割

 
5.日本海学とグローカル・ヒストリー
 洋学の受け入れ
 「海洋東アジア」の時代
 平城京から平安京へ
 鎌倉から室町へ
 自立した江戸時代
 ヨーロッパの海を介した発展
 日本とアメリカの遭遇
 東西両文明を入れきった日本
 「美の文明」へ
 グローカロジーとしての「日本海学」


 
6.交流と協力―可能性の前途に横たわる諸問題
 メンバー諸国の多様性
 地理的近接性―協力と紛争の二面性
 経済的相互補完性
 「地域主義」の時代が到来しているのか?
 統合化と断片化の同時進行
 対話と交流の継続


 
7.環日本海経済の可能性と環境共生型の模索
 環日本海の発展と中国政府
 環日本海経済の発展と中国政府の役割
 中国の環境破壊の現状
 中国政府の環境政策
 中国政府の国産化政策との日本の技術協力
 環境技術協力における日本型とその問題点を探る―中国新幹線も同様の悩み?
 今後の政府の役割


 
8.環日本海交流を基盤とした文化の共生
 "荒海"ではなかった古代の日本海
 海を渡って行き来した石や玉
 中世から近世にかけての日本海
 石光真清の行跡にみる近代の日本海


 
9.環日本海のリーダーと大学院
 環日本海の子どもたちと夢
 中国と米国の密接な関係とエリート教育
 日本のビジネスリーダー教育は中国で人気薄
 都市と農村の差別がある理由
 終身雇用と「単位」の果たした役割
 計画配属は経営感覚を失わせた
 子弟の縁故採用
 環日本海経済の未来とビジネスリーダー
 中国のビジネスリーダー教育
 おわりに


 
10.エッセイ 北東アジアはこれから面白くなる―大交流仕掛け人になろう
 繁栄する東アジア
 北東アジアの桎梏
 反流の存在
 時代の本流
 反流を本流に飲み込ませる方策
 北東アジア交流仕掛け人の登場


 
11.エッセイ 「日本海学」から学ぶ発想の転換―地域の活力ある産業創出へ
 中国の経済成長と日本への環境汚染
  ―日本のミッションとは
 「島国」の日本一国では完結できない
  ―地域と地球が元気になる本物のビジネスを


 
12.海をわたる黄砂と酸性雨


 
13.シベリア森林火災が温暖化を加速させる―深刻化するシベリア森林火災
 はじめに
 シベリア大森林(タイガ)の成立条件
 拡大する森林火災
 火災の跡地からのメタンガス放出
 森林は蘇るか
 どうすれば森林を火災から守れるか


 
14.日本海の水の危機と保全
 はじめに
 日本海の水質汚染
 日本海深層の異変
 国際共同研究 CREAMS
 地球温暖化のリトマス試験紙
 日本海のモニタリング
 おわりに


 
15.生物多様性と環日本海地域の自然
 生物多様性とは
 絶滅に追い込まれる生物たち
 絶滅の原因
 環日本海地域の多様な自然環境
 氷期の影響
 生物多様性保全の努力
  生物多様性はなぜ大切か
  生物多様性保全―身近な自然を大事にすること


 
16.日本海沿岸の人口漂着物・埋没物
 はじめに
 漂着物の歴史―漂流が運ぶ「宝」から「厄介者」へ
 漂着物の漂流ルート
 素材からみた漂着物
 海洋ゴミの生態影響
 日本海沿岸の人口漂着物・埋没物の現状
 おわりに


 
17.エッセイ 日本海をめぐる循環と共生


 
18.エッセイ 漂着物に思う
 「守ろう!みんなの大切な海」
 海流と漂着物
 黒潮調査の思い出


 
19.環日本海環境共生の農業
 環日本海の地域に見る社会発展の原型
 山形県高畠町で
 韓国・ハンマウム共同体
 中国、黒龍江省拝泉県で


 
20.海との共生の知恵―日本海沿岸の北と南
 海のカレンダーと回遊現象
 資源の分配をめぐって
 予告なしの回遊
 海と山の相互作用
 地域から見る海との共存思想


 
21.環境問題をリードする産業―海の森づくりの視点から
 水産の盛衰と海の森づくり
  無知故に「水産」を軽視する世論
  石油産業と水産業の経済効率
  賢い水産資源の利用
  海の森づくり運動
 水産資源倍増10か年計画
  コンブ等種糸「100メートル運動」
  大規模人工海中林・藻場の造成
  生産物の利活用
 「海の森づくり運動」と富山県の役割


 
22.エッセイ 海との共生を見つめた37年間を振り返って


 
23.エッセイ 「東アジア環境エネルギー共同体」の創生を
 東アジアの強みと弱み
 「東アジア環境エネルギー共同体」の創生