出版等事業:「日本海学の新世紀」シリーズ (全国の一般書店と、富山県刊行物センターのみで販売)

日本海学の新世紀6「海の力」

編著:蒲生俊敬・竹内章編
企画:富山県国際・日本海政策課/日本海学推進機構
発行所:角川書店
発行年月:2006年3月

価格:1365円


まえがき

まえがき 蒲生俊敬 東京大学海洋研究所教授
2005年度日本海学シンポジウム 海との共生
基調スピーチ
富山から見つめる海洋保全
アレクサンダー・トゥカーリン NOWPAP地域調整官 目次
パネルディスカッション
日本海を介した人びとの共存共栄
コーディネーター
小泉格
北海道大学名誉教授 目次
詳細
石弘之 北海道大学特任教授
植松光夫 東京大学海洋研究所教授
小境卓治 氷見市立博物館館長補佐
竹内章 富山大学理学部教授
鼎談
沖縄から見た日本海 中井徳太郎
波照間永吉
平田大一
丹保裕
東京大学医科学研究所教授
沖縄県立芸術大学附属研究所教授
演出家・詩人
富山県国際・日本海政策課
目次
Ⅰ.日本海とはどのような海か
日本海の生物地理学と地球生物学 日本海海底研究の最新知見 長沼毅 広島大学大学院生物圏科学研究科助教授 目次
日本海の冬季の気候と日本海 木村龍治 放送大学教授 目次
エッセイ 海洋研究と日本海 蒲生俊敬 東京大学海洋研究所教授 目次
エッセイ 深海から見た日本海 田代省三 独立行政法人海洋研究開発機構
地球深部探査センターグループリーダー
目次
エッセイ トロピカル日本海最新化石事情 天野和孝 上越教育大学助教授 目次
Ⅱ可能性の海
海洋深層水で築く安全で豊かな社会 高橋正征 高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科教授 目次
10 次世代の燃料資源を生む日本海
―日本海の構造と海底資源
竹内章 富山大学教授 目次
11 海洋温度差発電を利用した日本海の再生化 上原春男 NOP法人海洋温度差発電推進機構理事長 目次
12 日本海の漁業生物と資源の生産 南卓志 東北大学大学院農学研究科教授 目次
13 季節の旅人「スルメイカ」と日本海
―資源変動のメカニズムを探る
桜井泰憲 北海道大学大学院水産科学研究院教授 目次
14 近世日本海の大動脈、日本海街道の形成と展開 深井甚三 富山大学人間発達科学部教授 目次
15 物流を支える海 池田宗雄 東海大学非常勤講師 目次
16 エッセイ 鯨と共生する日本海 平口哲夫 金沢医科大学医学部教授 目次
17 エッセイ 昆布に想う 矢野恒信 新湊漁業協同組合 目次
Ⅲ共生・循環の海
18 藻場からの警告―共生の海を目指して 藤田大介 東京海洋大学海洋科学部助教授 目次
19 ヒラメの生活史にみる森里海の連環 田中克 京都大学フィールド科学教育センター教授 目次
20 エッセイ 森林是大海的恋人 畠山重篤 牡蠣の森を慕う会代表 目次
21 エッセイ 蜃気楼のその先へ 津田文平 エッセイスト 目次
22 日本海学の提唱 富山県国際・日本海政策課 目次
詳細

あとがき 竹内章 富山大学教授



 
2005年度日本海学シンポジウム 海との共生
基調スピーチ
富山から見つめる海洋保全


 
2パネルディスカッション
環日本海域の空と海
富山湾における水産資源の歴史
日本海周辺の海と大陸棚
北朝鮮の現状と環境問題


 
鼎談 沖縄から見た日本海
日本海学と沖縄学との結びつき
「自分探し」としての日本海学・沖縄学
海とつきあう
持続可能な文明であること
日本発、アジアの持続的なモデルを
つながる海、つながる島々


 
Ⅰ 日本海とはどのような海か
日本海の生物地理学と地球生物学 日本海海底研究の最新知見
地球史的に新しく、海湖交替する生息環境
日本海固有水の生物地理学
真と偽の深海生物
日本海の海底―グローバルテクトニクスのミニチュア
メタン栄養・イオウ栄養の生物たち
オオグチヤボの謎


 
日本海の冬季の気候と日本海
冬の気象災害
山雪と里雪
「西高東低」の正体
日本海の熱収支
結語


 
エッセイ 海洋研究と日本海 蒲生俊敬


 
エッセイ 深海から見た日本海
「しんかい2000」と「しんかい6500」
固有水
水産資源
最後に


 
エッセイ トロピカル日本海最新化石事情
ことのはじまり
八尾の貝化石が語るもの
日本海最古のシロウリガイ類
新種の巻貝発見


 
Ⅱ可能性の海
海洋深層水で築く安全で豊かな社会
濃い資源から薄い資源へ
海水にはどんな資源があるか?
深層水の利用が始まっている
深層水で築く豊かな社会


 
10次世代の燃料資源を生む日本海―日本海の構造と海底資源
はじめに
新海洋秩序と大陸棚問題
燃料資源とその分布域
日本海の生い立ちと海底燃料資源


 
11海洋温度差発電を利用した日本海の再生化
はじめに
日本海側の海水温度
ウエハラサイクルを用いた海洋温度差発電
インテグレートOTECシステム
インテグレートOTECシステムの開発状況
おわりに


 
12日本海の漁業生物と資源の生産
日本海の生物生産の特徴
日本海固有水での水産資源の生産
利用されない魚介類
大和堆の生物資源
おわりに


 
13季節の旅人「スルメイカ」と日本海―資源変動のメカニズムを探る
季節の旅人・スルメイカ
日本海がスルメイカを救う?
機構変化に応答するスルメイカ資源の変動
巨大卵塊を生むスルメイカ
本当の産卵場を探す
なぜ寒冷年が続くとスルメイカが減る?


 
14近世日本海の大動脈、日本海街道の形成と展開
はじめに
近世初期の日本海海運と北国・九州
日本海海道の成立
18世紀の買い積み船展開と三国丸
後期日本海海運盛行と北前船
薩摩行き廻船展開と昆布輸送
結びに代えて


 
15物流を支える海
はじめに
船舶の意義
商船の種類
輸送機関としての船舶の特徴
国際化時代を支えるコンテナ輸送
重層的に使用されている日本海


 
16エッセイ 鯨と共生する日本海


 
17エッセイ 昆布に想う
日本一の昆布消費地域
歴史の中のイワシと昆布と薬
昆布の試験養殖


 
Ⅲ共生・循環の海
18藻場からの警告―共生の海を目指して
はじめに
意外に狭い藻場
日本海沿岸の藻場
変わりいく沿岸域
問われる乱獲と漁業のあり方
生かされなかった先人の知恵
共生の海を目指して


 
19ヒラメの生活史にみる森里海の連環
ヒラメの大量産卵と仔魚の漂流生活
変態する魚
ヒラメの変態と"接岸回遊"
アミ類が促すヒラメ仔魚の接岸回遊
ヒラメ稚魚の生態と森里海の連環
稚魚たちの成育場は今
汽水域生態系


 
20エッセイ 森林是大海的恋人


 
21エッセイ 蜃気楼のその先へ


 
22日本海学の提唱
「日本海学」が目指すもの
新たなパラダイムの創造に向けて
日本海学の動き


 
23あとがき