暖流と寒流

海の水はたえず動いていますが、決まった向きに流れるものを「海流」といいます。海流は、海水の温度によって暖かい海流の「暖流」と冷たい海流の「寒流」にわけられます。
日本海には、暖流の対馬海流(つしまかいりゅう)と寒流のリマン海流が流れています。対馬海流は、黒潮(くろしお)の一部が対馬海峡(つしまかいきょう)から日本海に入り、日本列島の沿岸を北に向かって流れます。 その一部は間宮海峡(まみやかいきょう)をこえて、さらに北に向かい、シベリア大陸の沿岸を流れます。ここで冷やされた海流が、やがてリマン海流として日本海を南に向かって流れます。
こうした海流の循環(じゅんかん)は世界中の海でおきています。

対馬海流の厚さは最大で200mほど、流れる速さは毎秒50cmほど。 人が歩くよりもゆっくりとした速度だね。

日本近海の海流

日本近海の海流