水産資源を守るとりくみ

海は、魚や貝など自然の恵みの宝庫です。日本海でも、魚のエサになるプランクトンも多く、良い漁場となっています。しかし、いくら資源が豊富な海も、むやみにとれば、いずれは魚がとれなくなってしまいます。
日本でも一時、ズワイガニやハタハタがほとんどとれなくなった時期がありました。ズワイガニについては、とってはいけない「禁漁(きんりょう)期間」を決めました。 ハタハタについては1992年から3年間、全面禁漁としました。その後は、「とってもよい期間」と「年間の漁かく量」を決めて保護してきました。その結果、ズワイガニ、ハタハタの漁かく量は少しずつ回復してきました。
けれども、日本海では、日本だけでなく中国、韓国、北朝鮮、ロシアも漁をしています。海の恵みを守りながら、長く利用していくには、各国の協力も必要です。そこで、日本政府は韓国、中国、ロシアそれぞれと200海里(かいり)までの漁業協定を結び、日本海の水産資源を保護しています。

日本海の漁のようす

日本海の漁のようす 富山県氷見漁港の水揚げ 200海里ってどのくらいの距離?陸地なら、東京から名古屋の少し先ぐらいまでだよ。

200海里とは?

1982年に国連海洋法条約(こくれんかいようほうじょうやく)という、国際的な海の法律がつくられました。この条約では、領海から200海里(約370km)までは「排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)」とされ、 領海ではありませんが、その国が魚や海底資源をとったり管理する権利をもちます。

領海と経済

領海と経済